本物の小劇場の人間がA3!を始めたら

昼はOL/夜は演劇人が、A3!にどハマりして書いてる雑記です。

「佐久間 咲也」に関する考察

はじめに

好きな人のことを、もっと知りたいと思うのが、
世の常だと思います。

A3!を始めた頃、
私はそれまで漫画やアニメ、ゲーム等にはほとんど触れずに生きてきたので、
見慣れない「絵で描かれた人たち」の判別が全然できなくて。
髪の色でキャラクターの判別がなんとかできる、みたいな状態。
しばらく誰が誰だかよく分からないままやってたんですけど。

稽古場のシーンとかを見ていた時、
「多分この子はこういう役者だな」とか
「こういう芝居したんだろうな」とか想像できるようになり、
ぼんやりとしていたキャラクターの輪郭が一気にハッキリしました

なんというか……
スマホの画面の上で絵がぴょこぴょこしているのを眺めていただけだったのが、 
ある瞬間から自分も稽古場に座って、芝居の演出つけている目線に変わり、
絵だったキャラクターが役者として見えてきたのです。

想像力は物語の理解を深める。

演出家として身につけた分析スキルを使って
それぞれのキャラクターを深堀していきたいと思います。

それでは、早速スタート☆!!



「佐久間咲也」に関する考察


春は始まりの季節。
それにふさわしく、とても朗らかなメンバーがそろっている春組。
私、春組だけはディズニーランドのショーに出ていてもおかしくないんじゃないかと思っています。


そんな春組のリーダー・咲也。
カンパニー、一番最初の劇団員。

みなさま、それぞれ「推し」がいるかと思いますが、
多分全員、咲也のことは好きなのではないでしょうか?

春組から冬組まで、すべての組の公演が終わった後、
なんとなく、咲也と二人きりで今までを振り返りたい気持ちになり、
咲也のことを求めている自分がいます。


しかし、
「彼はなんであんなにいい子なんだろうか。」


咲也は基本的に、全ての事柄をポジティブ変換して捉えます。
キツいことも「面白そうですね!」
ツラいことも「もっとうまくなれるように頑張ります!」
思春期男子ならブーブー文句を言うであろうところ、絶対に言わない。


両親が亡くなってからというもの、親戚の家をたらい回しにされていた彼。
こんなの、暴走族とかに入ってしまってもおかしくない状況です。
親からの愛に飢えている子供は、
真澄とか、東のように、ちょっとねじれてしまっている子が多いように感じます。


少し話はそれますが、
私の知り合いに、思春期に両親の仕事の都合で一人暮らしをしていた人がいます。

多感な時期に大きな一軒家で一人寝泊まりし、自炊していたそうです。
そんな彼はとっっっても優しく、弱音は吐かないし、文句も言わないタイプで一言で言えば「超絶いいやつ」です。
多分、もともと温厚な人なんだと思います。


しかし。
信じられないくらい、酒癖が悪い……

素面の時からは想像もつかないくらい、かまってちゃんになるのです。
やっぱり、どこかで、寂しさを我慢していた反動なのでしょうか。


芝居をやっている人は「寂しい人」が多い気がします。

だって自分の生活に満足してたら、他人になる必要ないから。
スポットライトに恋焦がれなくていいから。


親戚の家や友達の家を転々としていた咲也が「演劇」に落ち着いたのは、
寮生活以外にもきっと、理由があったんだろうな。

お酒が飲める年になった時、ぜひ、自分でみつけた家族と共に、

美味しくお酒を飲んでほしいと思います。


次回は「碓氷真澄」です。